まぐちか式💖ネイルサロン開業メソッド
まぐちかおりさんからネイルサロン開業の成功秘話を聞く連載企画。今日は「自サロン周辺で生活するお客さまを獲得するには?」がテーマです💡
- まぐちかおり
美爪研究所・Grand Maxのオーナーで、『東京タラレバ娘』の香の実在モデル。ネイリストとして企業セミナーに登壇するなど、サロンワーク以外でも活躍の場を広げている。
「地域にあった」新規客の獲得に向けてまずやるべきことって?
サロンの立地って集客に直結すると思うので、まぐちかさんの立地に対する考え方を教えてください!
最初は雑貨が好きだから、「自由が丘で店をやりたい!」と思ってたんですよ
今は表参道にサロンを構えていらっしゃいますが、1店舗目は外苑前でしたよね
当時はまだスカルプチュアのお客さまが多く、アクリルのシンナーのような匂いがすごかったので、物件を借りにくかったんです
第一候補の自由が丘を諦めたのはどうしてですか?
私は「ここの地区がいい!」って思ったらそこしか探してなかったんですけど、父に「とにかく物件を決めないとはじまらないから」って言われて(笑)
どのような条件で物件を探していたんですか?
「10坪・1階・賃料30万円まで」って決めて、駅から10分以内で探してもらって、外苑前の店舗を紹介してもらったんです
出したい場所ではなく、「条件に合うエリア」でスタートしたんですね
外苑前は降りたこともなかったんですけど(笑)、とにかくノリノリではじめました
土地勘のない場所でビジネスをはじめるのってかなり勇気がいることじゃないですか…?
店舗が決まってから、「私はここで事業をするんだから、周りに何があるのかちゃんと把握しないといけない!」と思って
そこの切り替えとやることの定め方がまぐちかさんらしいですね
とにかく外苑前に興味津々で、まずは市場調査をやりました
「地域を知る」ためにまぐちかさんはどんなことをしたの?
市場調査として、具体的にはどんなことをされたんですか?
半径1.5km以内にどんな店があって、どんな人が住んでて、どんなものがあるのか…を知るために、本屋で地図を買ってとにかく歩いて回りました
自サロンの周りの環境を知っておかないと、「お客さまに対して何を訴求すればいいか」がわからないですもんね
そうですね。「これはやったほうがいいだろう」ってそれだけで、どのぐらいのお金を使ってくれるのかとかもわからないし…!
歩きながらどんなことを吸収されたんですか?
半径1km以内のサロンの料金表集めたり。1.5km以内のネイルサロンには全部1回ずつぐらい行って、サービスを受けてみましたね
ご自身のサロン経営に直結しそうなことばかりです…!
オフィスビルを見つけてはどんな女性社員の方が会社に勤めているのかを見て、ノートに書くっていう作業もしていました
「どんな人が自サロンの顧客になってくれそうか」を明確にイメージしていたということですね!
そうですね、だから昼休みにデザインを載せたビラを配りに行ったりとかして(笑)
やはりビラを配るというのは新規客の獲得につながりましたか?
ビラ・通りがかり・紹介が効果的でしたね
まぐちかさんが開業された当時だと、ちょうどネット広告がはじまった頃ですよね。利用されてましたか?
このときはとにかくお客さまにわたしのサロンを知ってもらいたかったので無料のものは全部登録していました
とりあえずお試しでって感じですかね
(ネット広告を)重要視はしてたんですけど、いきなり有料というのは効果もわからないのでとにかくその頃は…
では、掲載料が必要な有料の媒体は全く使っていなかったんですか?
3ヶ月は絶対に無料でやらせてもらいたいって言ってて、3ヶ月間でお客さまがどれくらい来てくれたのか、1ヶ月9,000円(の掲載料)だとしたら、それ以上お客さまが来てくれているのか…。それを計算して、「あんまり来ないな」ってなったらカットですよね
すごくシビアに判断されていたんですね。有料媒体を使わずに新規集客されていたなんて…!
個人的には、その当時に効果があったのは、なかったような気がします…(汗)
地域のお客さまにまぐちかさんのサロンが愛されたのはどうして?
まぐちかさんはとても戦略的なので、オープン当初から順調に集客できていたように思えるのですが…
オープンから1ヶ月ぐらいはお祝いで来てくれる人が多かったんですけど、2ヶ月目くらいからは本当に来なくなって…
そういう時期もあったとは意外です…!
ネイルでちゃんとお客さまがついたのは半年後くらいからですよ。それまでは雑貨中心でしたね
前回のお話にあったネイルサロン兼雑貨店としての開業は、ここでも大きな意味を持つんですね!
そうですね。半年経ったぐらいからは、2回目の人とか、雑貨を買ってくれた人が「ネイルも来てみました」って
そのときも新規集客は積極的にされてましたか?
ヒマだったので、お店に妹を立たせて、(私は)ビラを配ってました(笑)
どんなビラを配っていらしたんですか?
いろんなところのチラシを集めて、写真にこだわってましたね
写真にこだわった理由はどんなところにあるんでしょうか?
値段もそうだけど、パッと見たときに自分の目に入るものって写真だなって、それが大事だと思いました
写真の重要性は、今もその当時も変わらないみたいですね!どんな写真を掲載していたんですか?
「トータルビューティー」というコンセプトもあるので、可愛いものが置いてある空間でネイルをしている写真を載せましたね
ただ写真を載せるだけじゃなくて、サロンのコンセプトをしっかりと打ち出していますね
「綺麗になってエネルギーチャージして、モチベーションをアップしてほしい」みたいなことも書いたり(笑)
「サロンに行くことでどんな体験ができるか」が書かれていると納得感もありますし、来店イメージがつきやすいですよね
でも、最初はビラを配ってたんですけど、ビラだけじゃダメだって思うようになったんですよ
お店のコンセプトをマス向けに発信するだけでは足りないと…。どんなことをされたんですか?
たとえば、周辺の会社の社員通用口に立って、ファッション関連の会社だったら「スカルプがいい」とか、「フットネイルもしてる」とか
お客さまのリアルな”爪事情”を研究されたんですね!
大手商社だったら「ケアしかダメだ」とかを見て、会社別でクーポンを作って配ったりしてました
なるほど!よりターゲットを絞った内容にすることで、お客さまの心を動かしたってことですね…!
それが当たって、お客さんが増えはじめましたね
ひとつの集客方法を試して満足するのではなく、改善して集客効果を高めていらした結果ですね。まぐちかさんはいつも、掘り下げて研究していらっしゃいますよね…!
ネイルも未だにセミナーとか行きますし、勉強会も行くし、常に勉強してっていうのは昔も今もずっと続けてます
今日のまぐちか式メソッド💅💕
- まずはサロン周辺の環境に興味を持つ
- 「観察」するだけでなく「体験」してお客さま像を具体的にイメージする
- 一般的な集客手段は「地域のお客さま向け」にカスタマイズする
地域のお客さまとの距離を縮めたいなら、まずは「誰よりも”地元の人”になること」が近道なのかもしれません🐈✨