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2022.04.26

【COMPANY】知ってると知らないじゃ大違い!維持費の基礎知識


この記事は3〜5分程で読み終わります

#集客ノート読者の皆さん、はじめまして。

東京都町田市の美容室ファンドット(Fan.)にてオーナーを務めている河原恭平です。

本連載では、主にマネジメントや経営のテーマを担当させていただきます。

初回のコラムでは、お店の維持費(ランニングコスト)についてお話ししたいと思います。

河原恭平

高単価サロンに5年勤めた後、横浜のサロンでフリーランスとして活動。その後、知人の紹介がきっかけとなり、雇われ店長として東京都町田市でサロンの立ち上げに携わる。現在は経営とサロンワークを手がける。2022年4月、共同経営で2店舗目となるFan.rayをオープン。

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維持費が大切そうなのはわかるけど…

僕自身、美容師の友人から維持費についてよく質問されるので、興味のある人が多い話題なのかなと思う一方、身近にアドバイスをくれそうな人ってなかなか少ないですよね。

維持費を把握することは、サロン経営に欠かせない事業計画書を作るうえでも重要です。

今回のコラムでは「維持費とは何か?」といった基本的な知識のほか、一例として、必要な維持費を項目ごとにざっくりと紹介しています。

こんな人におすすめ

 
 「将来的にお店を持ちたいけど、費用がたくさんかかりそう」と不安な方はもちろん、いつものサロンワークで視野を広げたい方はぜひお読みいただければと思います。

 

維持費=「一人暮らしの延長線」

そもそも維持費とは、名前のとおり、サロン運営を維持するためにかかる費用をいいます。

簡単に例えるなら、「一人暮らし」の延長線だと思ってください。
一人暮らしに必要な出費といえば、家賃・水道光熱費・通信費などがありますよね。

これらに「宣伝広告費」「人件費」の項目が増えただけだと思えばわかりやすいと思います。
また、一人暮らしでいう「食費」は、経営では「材料費」に置き換えましょう。

 

実際にかかっている維持費の内訳

売上に対する維持費の内訳をまとめました。

こうしたさまざまな出費を毎月の給料(売上)から差し引いた金額=利益になります。
つまり、給料(売上)がそのまま利益になるわけではないのでご注意。

では、基本的な項目を細かく見ていきましょう。

 

家賃

まずは家賃(テナント料)は、売上に対して10%が目安になります。

もちろん将来的にスタッフが増えて、売上が立つようになれば15~20%に上げても大丈夫です。 

 

人件費

スタッフを雇う場合は人件費が発生します。

人件費は20~50%が目安ですが、アシスタントやスタイリスト、オーナーも現場で売上を出しているかによって割合が変動します。

スタッフのモチベーションが下がらないようにバランスを取ってください。

 

材料費

材料費は10%以内が理想です。

お店の価格やクーポンを考えるときに材料費を考えながら作成しましょう。

 

宣伝広告費

宣伝広告費は10~15%ぐらいが目安です。

もちろん新規のお客様を増やす集客も必要ですが、割合が増えると利益も下がってしまい、生活が苦しくなってしまうので注意してください。

 

水道光熱費・通信費

具体的な金額は以下のようになります。

  • 電気代 2万~5万円
  • 水道代 2万~4万円
  • ガス代 1万~2.5万円
  • 通信費(電話代+インターネット) 9,000円

私のサロンでは、セット面が6面で2人ではじめて、現在は7人のスタッフがいますが、光熱費は2人の時と比べてもそんなに増えてません。

 

雑費

他には雑費も見込んでおきましょう。

雑費はお客様に提供するドリンクや雑誌等を用意するために使います。

こちらは、規模感や用意するものによって変わりますが、無理のない範囲で購入しましょう。

 

その他

お店を開業したときに、融資を受けている場合は返済金+金利が発生します。

借金は早く返済したいかもしれませんが、経営が苦しくならない範囲で返済額を決めましょう。

他にも、確定申告を税理士に依頼する場合は毎月費用が発生します。

また、開業してから年商が1000万以上になると消費税の課税が発しますので、税理士さんと相談しながら経営しましょう。 

 

まとめ

なんとなく、イメージできましたでしょうか?

数字がたくさんあると堅苦しくなってしまいますが、維持費を把握しないと「頑張ってるのに利益が出ない」なんてこともあります。

アシスタントでも「将来お店持ちたい!」と思う人は、今からでも少しずつ勉強して、技術はもちろん「働いてるサロンはこれぐらいのお金がかかってるんだ」と意識しながら働くと、日常のサロンワークでも違う視点で見ることができて経営の勉強にもなりますよ。

 

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Writer この記事を書いた人

高単価サロンに5年勤めた後、横浜のサロンでフリーランスとして活動。 その後、知人の紹介がきっかけとなり、雇われ店長として東京都町田市でサロンの立ち上げに携わる。 現在は経営とサロンワークを手がける。2022年4月、共同経営で2店舗目となるサロン、Fan.rayをオープン。