育休明けの職場復帰で顧客ゼロからリスタート!
人気スタイリストのワザを積極的に取り入れ続けたら、千葉エリアのハイライト&グラデーションで圧倒的な集客数を獲得
顧客ゼロでのスタートから3年で、毎月250件をミニモで集客するまでになった、ヘアサロンPEACEのスタイリスト山口淳子さんに、集客数をあげるページづくりの秘訣を教えてもらいました。
―ミニモを使い始めたきっかけは?
3年ほど前、集客手段を探していて、ネットで見つけました。
私はスタイリストになって約10年になりますが、今のサロンに来てからは3年目です。ここは独身時代に働いていた店で、出産と育児をきっかけに辞めて、ご縁あって、ふたたび働くことになりました。辞めた時からかなり月日が経っていたので、顧客ゼロからのスタート。どうにかしなければと集客手段を模索していたところ、ネットでミニモを見つけて、店単位ではなく個人でページを持てる点に魅力を感じ、使い始めました。
―ページ開設からいきなり爆発的な人気となり、他の集客サイト等からの予約が入れられないほど毎日満席になったそうですが、勝因は?
店が千葉の中心にあって来店しやすいという物理的な理由もあったと思いますが、いちばんは価格設定だと思います。当時は、カットとデザインカラーで1万円以下なんて珍しかったので。
―ページ開設当初から無料メニューは一切つくらず、すべて有料にしていたそうですが、それにはどのような理由があるのですか?
タダだから来るお客様は、タダじゃなくなったら別のタダの店に行く。お金を払って、なおかつご満足いただいたお客様は、次も来てくださる。そう思ったからです。ミニモを集客ツールとして手間暇かけて運用する以上、長く続けたいので、続けられる内容にする必要がありますよね。無料メニューがなくても、ミニモで月250件のご来店をいただいていますので、とてもありがたいです。
―250件はすごいです!山口さんはハイライトメニューでの集客がお強いそうですね。ハイライトを売りにするスタイリストさんは沢山いらっしゃいます。どうやって差別化していますか?
多くのスタイリストのスタイリング画像が並んだときに埋もれない、映える写真をアップして、目をとめてもらうことを意識しています。派手めのハイライト写真を使うことが多いですね。派手なハイライトばかりを並べたからと言って、大人しいカラーにしたい人は来ないかと言ったら、そんなことはないです。実際は、掲載写真ほどメリハリのきいたハイライトにする人は少なくて、落ち着いた色を希望される人が多いです。私のスタイリング写真を見て、「この人なら希望通りのハイライトを入れてくれそう」と思ってくださるんですね。そう思ってもらうには、やはり「まずは目にとめてもらうこと」が重要だと思います。
あわせて、各SNSや集客アプリの画像に統一感をもたせ、どれを見ても私のページだと分かるような演出を心がけています。
ヒットするメニュー名や宣伝文句はヒットメーカーに学ぶのがいちばん!
―文章ではどのような工夫をしていらっしゃいますか?
文章に限らずですが、とにかく人気スタイリストさんのSNSやミニモページなどをたくさん見て、使えそうなものを取り入れています。それがいちばん効率的に集客数アップにつながります。
ただ、お客様もスタイリストも、普通は同じエリア内のサロンを見て比較しますので、近場サロンの真似をすると「あの人気店の真似をしている」と思われ、マイナスイメージになってしまいます。取り入れるなら県外、千葉なら東京、東京なら名古屋などの人気スタイリストを参考にすると、自分のエリアでは新鮮なオリジナルに映ると思います。
―他県の人気スタイリストをお手本にして、どのような差別化に成功しましたか?
私の主力メニュー、ハイライトでの集客数アップは、東京のスタイリストの人気ポイントを学んだことによって実現しました。宣伝文句やメニュー名の付け方などを参考にするとともに、彼らがインスタ等に乗せているハイライトがどのように作られているか、千葉のサロンではあまり見かけない、メリハリのある美しいハイライトとグラデーションは写真加工でなく本当に手技でできるのか、実際にお客として行ってみて、この目で確認しました。
―偵察ですね。覆面で行くのですか?
いいえ。カラーリストと二人で行って手元を終始ガン見しますし(笑)、聞きたいことも沢山あるので、最初から正直に同業者だと言います。「素晴らしい技術だと思って学びに来ました」というと、案外テクニックを教えてくださるんです。本当に、ちょっとした手順の差で、これまでどうしても出来なかったハイライトの繊細なメリハリがつけられることを知り、さっそく翌日から実践して、写真もどんどん撮ってアップしました。
―実践の手ごたえはありましたか?
東京で人気のハイライトに寄せたカラーリングにして、写真も随時変えていったところ、「東京に行かなければ出来なかったハイライトが千葉でできる」というイメージがついて、これまで東京のサロンまで通っていた千葉在住の方々が、当店に来てくださるようになりました。千葉から東京の人気サロンへ行くには時間がかかりますし、東京の人気スタイリストは価格も待ち時間もそれなりにかかります。その点をストレスに感じ、「東京クオリティのハイライトが千葉でもできればいいのに」と思っていた方々にささったようです。
お客様が感動のお気持ちで帰られる際、「お写真撮りましょうか?」と一声かけます。撮影を希望される方は割と多く、SNSにタグ付きでアップしてくださるので、宣伝にもなっています。
―結果として、千葉の潜在顧客を引き寄せたんですね。他に文章での工夫はありますか?
季節を少しだけ先取りしたメニュー名を考えるようにしています。夏の終わりには秋色、春なら、梅雨時に多くなる縮毛矯正の悩み解消、など。予め年間スケジュールを立てています。
―ほかに、メッセージのやり取り文などで気をつけていることはありますか?
定型文を使わず、自分の言葉で書くようにしています。複数のサロンでの予約経験があるお客様は、定型文だとすぐに見破っちゃいますよね。ひとりひとりに向けてメッセージを送っていく作業が、信頼につながると思っています。
―ここ数か月はコロナ禍で集客も大変だったと思います。どのような対策をされましたか?
まずお客様に安心してご来店いただきたいので、自粛ムードが高まった時点で、千葉のどのサロンよりも早く「コロナ対策実践店」としての打ち出しを始めました。ミニモのページも、文頭をコロナ対策にしました。
店内の対策としては、席間の距離を開けることや除菌はもちろんのこと、ハイライトなど時間がかかるメニューはお断りしたり、予約の間隔をあけたり、自宅でケアできそうなお客様にはホームカットのアドバイスをするなど、お客様の健康を第一に考えています。雑誌を置くこともやめ、現在はWi-Fiと充電器の用意がある旨ご予約時に伝え、お客様ご自身の端末で、好きなものご覧いただいています。
こういう時に焦っても仕方ないので、今できることを愛情持ってやっていくしかないですね。でも、お客様を沢山入れられないことを利用して、「サロン貸し切り!」「あなただけのプライベートサロン」のような打ち出しができるようにもなったので、なんでも「物は考えよう」じゃないかと思いますよ。
編集後記
出産を経て復帰された山口さん。「私が頑張れるのは、この家族みたいな存在のスタッフがいるから!ぜひスタッフ写真載せていただきたいです!」とのご要望。
なんてハートフルなお願い!もちろん掲載させていただきました!
これから結婚や出産を考えている女性スタイリストの見本となるような、パワフルでとても素敵な方でした。