東京並みの集客数を鹿児島で獲得できるコツがあった!
まだミニモの認知度がそれほど高くない鹿児島で、コンスタントに月120~150件を集客している、malo.(マァロ)のスタイリスト、サカモトマイコさん。東京のサロン並みに集客できる理由を取材したところ、首都圏でないからこそできる差別化戦略がありました。
―ミニモはいつから使っていますか?
4年前からです。アシスタントの頃はカラーモデルの募集をしていました。スタイリストになってからは、集客ツールとして使っています。
鹿児島では、ミニモの認知度はまだ高くなく、これからといった印象です。現在ミニモを見て来られるお客様も、職場や学校、家庭などで、口コミでミニモを知ったようです。
店では、ミニモの他に大手集客サイトも利用しています。店全体では約50%がミニモからの集客で、私自身は90%以上がミニモのお客様です。集客数は、個人だと多い月で約150件、少ない月でも約120件は、ミニモからご来店いただいています。
―ミニモの認知が未成熟なエリアにも関わらず、月150件の集客はすごい!東京並みです。どのような工夫をされていますか?
とくに明確な差別化をしているつもりはないんです。ただ、「東京並み」と言われて思うのは、いつも東京のおしゃれなファッションやヘアスタイルを参考にしてミニモのページを作っている点が、鹿児島の他のサロンとの差別化になっているかもしれません。「鹿児島にいても、東京のサロンみたいなヘアスタイルがかなう」、そんな風に思ってもらえていたら嬉しいですね。
やっぱり、違うんです。鹿児島と東京って。
東京は個性がハッキリしていて洗練されていて、輝いているんです。例えば、ハイライト。東京のスタイリストさんが投稿する写真は、髪全体にはっきりとしたカラーのハイライトが入った写真が普通に、たくさんあります。
髪だけでなく、モデルさんのピアスや眼鏡、背景など、細部までトータルにおしゃれな写真を撮影しています。
だからといって、東京の写真を丸ごとマネしても、鹿児島のお客様のライフスタイルとは違ってしまうので、応用できるところだけをピックアップして、自分のページづくりに生かしています。
東京に引けを取らないおしゃれな雰囲気を持ちつつ、ちゃんと鹿児島の人の「なりたいスタイル」がかなうと伝える。自然とそういうページづくりをしているように思います。
恐竜カラー、イヤリングカラー… SNSでトレンドのワードは積極的に活用
―具体的にどのような点を自分のページに生かしていますか?
いちばん意識しているのは、写真かな。東京のサロンやファッションのインスタグラマーさんの写真を見て研究しています。
例えば、ヘアスタイルを見せるとき、顔だけでなく手や指先を入れたほうがキレイに映るとか、背景に余計な色や物を入れないほうがスタイリッシュとか。トレンドのメガネや腕時計を写真のなかに入れると映えるな、という点も、インスタグラマーさんの投稿から得たヒントです。
あわせて、キャプション(写真の説明文)に入れるカラー名も、インスタグラムのトレンドワードを引用して、多くの人に検索からも来てもらえるようにしています。「恐竜カラー」「イヤリングカラー」などです。
ただ、カラーに関しては、本当はもっと東京のサロンみたいに、華やかなハイライトの写真をアップしたいですが、鹿児島では髪全体をハイライトにする人が少ないので、ハイライト写真だらけのページにすると、お客様を限定してしまうんです。そこは、鹿児島のトレンドに合わせるようにしています。他に、東京でインナーカラーが流行っていても、鹿児島ではポイントカラーのほうが人気なので、ポイントカラーの写真を多めするなどしています。
「#集客ノート」の情報も参考にしていますよ!
例えば、「絵文字を使わないほうが客層の幅が広がる」という点は、試してみたら本当に年齢層が上に広がりました。
幅広い世代の人に来てもらいたいので、メニュー名は「カット」「カラー」「トリートメント」のように、どの世代にも分かるシンプルなネーミングにしています。
私は、「カット・カラー・トリートメント」のセットメニューを低価格の5,800円に設定していて、これもお客数様が多い理由かもしれません。ただ、来店時にカラーやトリートメントのグレードアップをご提案して、80%は受け入れてくださるので、最終単価は8,000円位になります。それでもリピートにつながっているので、8,000円でもご満足いただけているのだと思います。
編集後記
とてもオシャレでセンスの良さが光るサカモトさん。
普段チェックされてるSNSからヒントを得て、自分にフィットする形で取り入れ活かしている、そのトレンドキャッチとトライする早さが印象的でした。
センスは情報量に比例する、というのを聞いた事がありますがオシャレが好きで常にトレンド情報を収集する習慣から培われた、目利き力とセンスの良さは今までの努力の賜物なんだなと実感しました。