サロン激戦区で唯一無二の存在に。ミニモがブランディングに役立った
集客に伸び悩んで始めたミニモで、「渋谷でプルエクステができるスタイリスト」としてのイメージ戦略に成功し、来店数がミニモ利用前の3倍以上になったという「grow shibuya(グロウ シブヤ)」 の代表、ノブヒコこと糸川伸樹さん。どのようなテクニックを使ったのか、教えてもらいました。
―ミニモを使い始めたきっかけは?
集客手段を増やしたいと思っていたとき、店の先輩がミニモを使っていると知って、2019年から使い始めました。サロンが渋谷にあるので元々若いお客様が多いですが、ミニモのおかげでより若いお客様に認知してもらえるようになり、店全体の来店数は、ミニモを使う前に比べ、3倍以上になりました。4倍と言っていい月もあります。
―集客数を増やすために、どのような工夫をしていますか?
プルエクステを使ったメニューと写真で差別化しています。渋谷エリアでプルエクステを取り扱っているのはうちだけですので、それだけでも差別化できますが、プルエクステをしたいファッション感度の高いお客様に、「この人に任せたい」と思ってもらえるページづくりも、同時に必要です。
「私も可愛くなれそう!」と思ってもらえるイメージづくりを徹底
―「この人に任せたい」と思ってもらうページづくりについて、具体的に教えていただけますか?
ページを見たお客様が、予算内で可愛くなれるイメージを持てるように心がけています。スナップフォトに採用するモデルさんを自店のブランドイメージに合わせて統一し、お客様が「私もこんな風になれるかな」と憧れるような写真を撮っています。ヘアスタイルも店のイメージに合わせ、統一感を出しています。写真撮影を前提としたスタイリングするときは、オイルなどでより艶感が出るように仕上げています。お客様の検索ワードを調べていると、「髪質改善」や「艶」など、髪そのものの美しさに関するものも多いんです。それもあって、艶感やキレイな仕上がり感は意識して撮るようにしています。
また、画像の背景にも統一感を持たせるため、同じ場所で撮影するようにしています。
ハイクオリティーな技術とハイセンスな仕上がりを写真で印象づけて、価格を見たらどこよりも安い!そう思ってもらえるページを常に目指しています。
ミニモを使うことでスタッフ個々のオリジナリティーが芽生える
―ミニモを利用している他のスタッフとも内容を統一するのですか?
店のコンセプトやブランドイメージ、価格設定は統一するよう定期的にチェックをしていますが、それ以外は個人のオリジナリティーを発揮してもらっています。ミニモは個人でページを持てますから、スタッフ個々人が自分らしさや個性について考える機会になっています。
―プルエクステは同じエリアに競合がいないので、無理に価格を下げなくても良さそうに思いますが、それでも価格を下げる理由は?
エクステは10代や20代の若いお客様にとっては安くない価格ですし、店としても、単価を上げることよりも、より多くのお客様に来てほしいので、可能な限り安くしています。エクステ以外のメニューも、常に他店より安くして、「おしゃれなスタイルを低価格でかなえてくれる」と思っていただけるよう心がけています。
お客様からの質問が自分の説明に足りないものを教えてくれる
―メニューやアピールポイント文のこだわりはありますか?
「分かりやすさ」を意識しています。ミニモを始めたころは、メニュー内容に対する質問メッセージがよく届いていました。「エクステにカットはついていますか?」や「このスタイルにはエクステ何本必要ですか?」などです。似たような質問が多かったので、よくある質問の回答は、予約後に自動送信されるメッセージに記載するようにしました。そしたら、質問数はぐんと減りました。お客様からの質問が、自分の説明に何が足りないのか教えてくれているんですね。
―コロナ禍で外出の機会が減り、エクステ需要も減っていると思います。なにか回避策をとられていますか?
エクステ以外の、カラーやカットメニューを以前より前面に出すようにはなりました。元々お客様が見て憧れる、おしゃれなページの見せ方にこだわっていますので、エクステ推しからカラーやカットにシフトしても、そのイメージは変わりません。コロナ禍で多少は来客数が減りましたが、ブランディングをしていたおかげで、エクステ以外のメニューでも集客できています。
編集後記
イメージづくりを大切にしていらっしゃる糸川さん。
お客様には伝えるのが難しい3つのイメージ
・理想のヘアスタイル
・仕上がりイメージ
・ブランドイメージ
を写真を使って丁寧に伝える努力をされているのが印象的でした。
お客様が言葉で表現しにくい部分をキャッチして、形に表現するのも美容師さんの大切なお仕事だと改めて感じました。