美容師からアイデザイナーへ転身したらミニモ集客が月8人→200人に!
「お客様の声」が集客力アップのヒント。美容師免許をフル活用した集客術にも注目
「美容師を辞めたい…」そう思っていた2年前から心機一転、アイデザイナーとしてリスタートしたところ集客数が25倍になった、東京・表参道のヘアサロンGrancious(グランシャス)のアイデザイナー、羽賀彩香さん。美容師からアイデザイナーに転身した理由や、美容師免許を活用したメニューづくりなどについて聞きました。
―ミニモはいつから使い始めましたか?
2018年に美容師として入社した、前サロンで使い始めました。最初はモデル募集をして、徐々に通常メニューを作っていきました。
モデル募集をすると毎日予約が入るのに、通常メニューは価格を下げても週に1~2人、月に8人程度しか来客がありませんでした。いつも他の美容師さんのページの中に埋もれていたので仕方ないのですが、どうしていいか分からなくて。そのうち「こんな調子で、このままずっと続けていけるかな」「集客ができない自分には、美容師は向いていないのかな」という不安がよぎるようになって、美容師を辞めたいと思い始めました。
そんなとき、同じサロンの先輩スタイリストが独立してGranciousをオープンすることになり、私に「一緒に働きませんか?」と声を掛けてくれました。環境が変わるのなら、辞めたつもりで心機一転して、もう一度頑張れるかも…… そう思って、Granciousで美容師として頑張る決意をしました。
「美容師からアイデザイナーに転身した理由
―アイデザイナーではなく美容師としてGranciousに入社されたのですね。
そうなんです。その後、眉のワックス脱毛が得意な先輩に眉ワックス技術を教えてもらう機会があって、そこで「眉ワックス楽しい!」と思ったことが、アイデザイナーに転身するきっかけになりました。
「眉ワックスを中心にやっていきたい」と思った私は、一緒にアイラッシュも提供できるようにするため、パリジェンヌラッシュリフトの技術を習得して、アイデザイナーになりました。
―アイデザイナーになってよかったですか?
はい!私はアイデザイナーが向いていると思いました。ただ、Granciousはヘアサロンで、眉やアイメニューができる先輩が1名、業務委託でいるんですが、基本は自分で集客を工夫するしかなくて。でも、それが集客意識を高めることにつながって、前サロンでは月8人くらいしかミニモで呼べなかったのに、今は月に約200人にご来店いただくようになりました。
集客力アップの秘訣は「お客様の声を聞く」こと
―月8人から200人!25倍の集客数はすごいです!どのような工夫をしましたか?
最初は何もかもが手探りでした。ミニモで検索上位に上がってくるアイデザイナーさんのページをチェックして、自分のページづくりに生かしました。例えば、文章に明るい印象を持たせるために絵文字を使ったり、眉ワックス脱毛メニューを女性用と男性用に分けたりするなどは、他のアイデザイナーさんのページを見て参考にしました。
そのうち、「口コミを見て来ました」というお客様や、口コミ紹介でのご来店が増えてきて、今では約半数のお客様が紹介とリピーターになりました。ページづくりの工夫というより、口コミを書いたり、伝えたりしてくださったお客様のおかげ、というのが正直な印象です。
―どんな口コミが多いですか?
「丁寧できれいな仕上がり」とお褒めいただく内容が多いです。また、ご来店時に「表参道でワックス脱毛と眉カットが3300円なんて、安すぎるけど大丈夫!?」と驚かれることも多々あります。
価格設定は、実はお客様の声を参考にして決めたんです。都心部のサロンでワックス脱毛と眉カットをすると、1回5000円~7000円かかります。「毎月通うには、ちょっと値段が高いな」と思っているお客様が多かったので、毎月気軽に通える価格として、3300円にしました。「安くて、丁寧で、仕上がりはきれい」を提供し続けていたら、お客様にとっての『月1回の行きつけサロン』になってきたのかなと思います。
お客様のさらなる満足のために美容師技術を活用
―羽賀さんのメニューにはヘアカラーやヘアトリートメントもありますね。
せっかく持っている美容師の技術ですし、ヘアサロンで働いているなら提供できるメニューは打ち出した方がいいと思って、ヘアのオーダーも受けています。ただ、カットだけは勉強や練習をする時間が取れないため、メニューには入れていません。カットのご要望があった場合は、サロン内のスタイリストさんにお願いしています。お客様にとっても、髪と眉と目元のすべてを1つのサロンで完結できたら楽ですし、より一層『月1回の行きつけサロン』にしてもらえるんじゃないかと思うんです。
これからも、お客様の声を積極的に聞いて、さらに喜ばれるアイデザイナー&美容師を目指します。まずは、まつ毛エクステをメニューに加えられるよう、勉強します!
編集後記
笑顔が素敵な羽賀さん。
ニコニコとお話しされる姿に編集部も思わずほっこりしました!
この柔らかく優しい雰囲気も、ついつい会いたくなる人気の秘訣なんだなと思いました。
お客様の声に素直に耳を傾けつつ、自分の感性を信じる姿勢は、ヒトとしても技術者としても成長するための大切な要素だなと改めて感じました。
これからの活躍も楽しみです。