戦略よりも「好き」を追求して売上ナンバーワンと店長の座を勝ち取ったキャリア5年目スタイリスト
全国有数のサロン激戦区、渋谷エリアの「メンズにこだわったミニモ集客」と言えば、Lauburu bathair(ラウブル バトヘアー)渋谷2号店の店長・浅岡和紀さんがその一人。
どのような戦略を立てているか聞いてみたところ、「スタイリストの仕事を好きでいること」という、意外な答えが返ってきました。
―ミニモを使い始めたきっかけは?
2年前、現サロンで働きだしてからミニモを知りました。他のスタッフがミニモでけっこうな数を集客していたので、「これは良さそうだ」と思って、2019年4月から使い始めました。現在はミニモで月間150件くらい集客できていて、本当に使って良かったと思っています。
―現サロンへ来てたった2年で店長ですか!?大抜擢ですね。ご自身では、どのような点が店長に選ばれた理由だとお考えですか?
たぶん売上1位だからだと思います。でも、「目指せ売上1位!」「店長なるぞ!」って必死になったわけじゃなく、好きな仕事を一生懸命やっていたら1位になった感じです。よく売上アップの秘訣とか聞かれますが、「好きなことをしているから」としか言いようがないんですよね。
―スタイリストの仕事が好き、という気持ちがお客様に伝わって、売上に繋がったのでしょうね。
そうだと思います。実は僕、専門学校を卒業したあと、アパレル会社に就職したんです。ファッションが好きなので。そこで働いているとき通っていたヘアサロンのスタイリストさんがとてもいい人で。技術はもちろん、喋り方、センス、立ち振る舞い、どれをとっても理想的で、「ああ、こんなスタイリストになりたいな」と思うようになり、アパレル会社を辞めてスタイリストになったんです。最初に入ったヘアサロンでアシスタントから初めて、いまの店が2店目、キャリアはまだ5年です。一度ほかの業界で働いたからこそ「やっぱりスタイリストは楽しい!」と思えるのかもしれません。
―キャリア5年でこのご活躍は凄いです!やはり売上1位になられる秘策が何かあるのではないかと勘ぐってしまいます。たとえばミニモでのお名前表記が浅岡和紀ではなく、片仮名でアサオカカズキにしている点は、なにか戦略があってのことですか?
片仮名のほうが読みやすいかなって、感覚でそうしました。「和紀」って、いろんな読み方ができるから呼びづらくないですか?片仮名にすると、みんな下の名前で呼んでくれるので、親近感がわきます。僕、あまり戦略とか分析とかしないんです。
―では、メンズメニューに絞っている点は?
メンズのスタイリングが好きだからです。男同士だから分かるヘアスタイルの悩みやコンプレックスってありますよね。それを共感し、改善してあげられる点もいいですね。ミニモを見てご来店いただいているお客様が月約150件ですが、そのうち9割以上、ほぼ100%が男性です。
―ということは、メニュー名を「メンズカット」のように極めてシンプルなスタイルにしていらっしゃるのも、特別な理由はないのでしょうか。
そうなんです。簡単なほうが、お客様が分かりやすいかなって。集客のためにはもっと分析したほうがいいのかもしれませんけど、僕はどちらかというと、ご来店されたお客様への接客やサービスのほうに力を入れています。
自分がお客様のときスタイリストにしてもらって嬉しいことをお客様にするようにしています
―接客サービスに対する具体的なこだわりポイントはありますか?
基本的に「自分がされて気持ちいいと思うこと」をお客様に提供するよう心がけています。
ファッションや会話、スタイルの仕上がりで良いところを褒めてあげたり、しゃべりやすい雰囲気にしたり。また、最後の仕上げをしっかりして最高の気分でお帰りいただきたいので、アイロンでスタイリングして送り出すなどの工夫はしています。
僕自身、目標となるスタイリストさんとの出会いがあって「スタイリストになりたい」と思い今に至るので、自分が感じた心地よさを、沢山のお客様に味わってもらいたいんです。
―ミニモを見て来られるお客様ならではの特徴や対策はありますか?
ときどき、予約の前段階で髪型の相談メッセージがきます。スタイリストと直接やり取りできるミニモならではですよね。相談の内容で比較的多いのは、「就活などの事情で黒髪にしたけど、また明るくできますか」というお悩みです。正直、相談者の髪の状態を見るまでは、はっきりとした返事はできませんから、来店時になりたいイメージの画像をご持参いただき、髪の状態と照らし合わせながら現場で判断しています。
―初回来店時と二回目以降の価格設定はどのようにしていますか?
「この値段ならまた来たい」と思ってもらうことが大事なので、初回と再来店の価格差を数百円内でおさめています。カットだと600円、カラーで500円、パーマは初回も再来店も同じ価格です。ミニモを利用するお客様は「お得に良いサービスが受けられる」点を魅力に感じていらっしゃるので、その期待を裏切らないように心がけています。
僕がミニモで集客しているお客様は9割以上男性で、しかも毎月約150名の方がご来店されるわけですから、男性客のニーズは間違いなくあると思います。メンズメニューを売りにしているスタイリストさんはまだ少ないので、これからミニモを使い始める人で、自店のエリアにメンズ特化しているスタイリストさんが少ないなら、メンズを売りにしてみるのもいいと思います。
編集後記
感覚派でセンスに長けている印象のアサオカさん。
『好きなことなら苦労にならず』『自分の好きなことでお客様に喜んでもらえる』
アサオカさんの言葉には常に『好き』が中心にあるんだなと感じました。
自分の好きなものだから、ファッションも美容もナチュラルに伝わって集客に繋がる。
若くても、落ち着いていて店長を任されるのが納得の方でした。