「独立するときは顧客をどんどん連れていってね」オーナーの言葉の真意は？
「ミニモはこれからの時代のメイン集客ツールになる」と感じ、いちはやく活用方法を研究したという、大阪・梅田茶屋町のヘアサロン「AMME（アム）」のオーナーshin さんと、同サロンのスタイリスト、サカシタさんを取材、前後編に分けて紹介します。前編のミニモ活用テクニックに続き、後編は若手育成にミニモを利用する方法を紹介します。shinさんの下で働くサカシタさんにも、引き続き同席してもらいました。
前編もぜひお読みください。
shinさん（左）／スタイリスト サカシタさん（右）
―shinさんは、スタッフが独立したり顧客を連れて行ったりすることに対して、複雑な心境になりませんか？
shinさん（以下、敬称略） ぜんぜん（笑）。むしろ応援しています。確かに美容業界には、独立はそっと実行して、お客様を連れて行ったり同じ商圏で出店したりするのは禁止、という風潮が昔からあり、いまも残っています。
ですが、本来は自分の力を試したい意欲があるスタイリストはどんどんチャレンジすべきですし、僕も若いときに働いたサロンでは、応援してもらって独立しました。
顧客リストについても、サロンやスタイリストを選ぶのはお客様なので、店側が配分することじゃないと思うんです。
―サカシタさんがAMMEに入ったのは、独立に理解があるサロンだからですか？
サカシタさん（以下、敬称略） 入る前から独立を目指していたのは事実ですが、店がスタッフの独立に理解があると知ったのは、AMMEで働き始めてからです。
それまで働いていたサロンは完全マンツーマン接客で、AMMEでは状況に応じて複数のスタッフで接客します。どちらも一長一短ありますが、私はマンツーマンのほうが好きということが、AMMEで働いて改めて分かったんです。
―オーナーが横にいるのに「私はマンツーマンのほうがいい」と言えるのがすごい！
shin みんな自由に、やりやすいように、楽しく働くほうがいいじゃないですか。どんどん言ってもらったほうがいいです。
サカシタ でも、AMMEのことも大好きなので辞めたくはなかったんです。そこで選んだ道が、フリーランスになって、AMMEと契約して働くスタイルでした。いずれは完全に独立して自分の店を持ちたいので、その準備としてもフリーランスで働くのは意味があると思っています。
オーナーshinさん
若手のやる気をミニモで引き出す！
―働く人が楽しそうなサロンは、お客様にも伝わりますよね。スタッフ育成面でミニモが役立つことはありますか？
shin 若手育成にも、ミニモを活用しています。アシスタントがカラーリストデビューに向けてミニモでモデル募集をし、規定の客数をクリアしたら正式デビューさせる育成ステップをつくりました。デビュー前でも接客に手当をつけて、アシスタントのうちから収入を上げる経験をしてもらっています。2～3年はひたすらアシスタント業務のみで働くより、まずはカラーリストとしてデビューできるほうが、モチベーションも上がりますよね。向上心が強い人や早く稼ぎたいスタッフにとっては、とてもやりがいがあるようです。
一方で、のんびりマイペースで成長したい人は、その人のペースで頑張ってくれればいいと、僕は思います。
スタイリスト サカシタさん
―ミニモ活用方法について情報交換の機会は設けていますか？
shin いつでも情報交換できる職場環境ですが、月に1度の全体ミーティングや個人面談のときも、ミニモ活用の情報共有はします。ミーティングで話すときは、全員共通のミニモ運用ルールについてです。最低価格の見直しや、検索上位に上げるための検索ワードの共有などになります。
先程も話しましたが、ミニモは店側にとっても、お客様にとっても、「個の時代」といわれる時代に合った最強の集客ツールだと思います。上手く活用しないともったいないです！
ひとつ言えることは、ミニモで集客数を上げるためには、日々のコツコツとした努力と、結果の検証が欠かせません。検索ワードひとつとっても、競合店の数やトレンドの移り変わりなどで、有効性が高いワードは簡単に変わります。時間を見つけては、検索窓にキーワードを入れて結果を表示して、自分のページがあるか確認する。なければ他のキーワードで再検証する。僕は、この繰り返しで、自分にとっての有効ワードを見つけています。
よく「忙しいのに、そんな時間どこにあるの？」と言われますが、時間はたっぷりあります！その時間を見つけられているか、つくれているかは自分次第だと思います。
編集後記
今までのキャリアや今後の夢など、和やかな雰囲気でお話されていたshinさんとサカシタさん。
そのやりとりは、従来の規則やルールで縛られた形では無く、信頼で繋がっているのがハッキリと感じ取れました。
集客術のテクニック的なお話や、これからの美容業界や働き方など、とても参考になるお話ばかりで編集部スタッフも頭が下がる思いで聞いておりました！
お２人の今後のご活躍がとっても楽しみです！！
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