弱い繋がりにも”強さ”がある
津田:よく質問されるのが、「類友が周りに勧めるといっても数が少なすぎないか?だったら広告を打ったほうが効率が良いのでは?」と言われますが、実は結構な数になるんです。
津田:一般的に、個人には15〜50人の強い繋がりと、150〜500人の弱い繋がりがあると言われています。
強い繋がりとは、家族や会社の同僚などのように、日常的に会って情報交換する人のこと、また弱い繋がりは、小学校の同級生など、年に数回しか会わなくても会うと物凄い情報交換するような人たちをいいます。
1人1人がこれだけの人数と情報交換をし、影響を及ぼし合っているので、仮に真ん中の人がファンであれば、これだけの人たちへと情報が伝わっていく可能性があるのです。
津田:1人のファンの力を馬鹿にできないもう1つの理由は、属しているコミュニティの数です。人はおおよそ8~10のコミュニティに属しているといわれています。
例えば飲み友達や学校のPTA、地域の集まりなどがありますよね。
コミュニティの価値観が近い人たちとの会話で、仮におすすめの美容室を話すと、今度はその教えられた人が別のコミュニティで人に話したら、数珠繋ぎに情報が濃く深く伝わっていくのです。
この伝わらない時代にも、ファンが周りの類友にサロンの価値を伝えて新規顧客獲得を増やす可能性はあるので、ビジネス上においてもファンは馬鹿にできない存在かなと思っています。
今回のまとめ ✅
- 1人1人の個人には、平均して15〜50人の強い繋がりと 150〜500人の弱い繋がりがある
- ファンが熱量を持っておすすめしてくれたら、数珠繋ぎのようにたくさんのコミュニティへと情報が広がる可能性がある
次回、美容業界特有の観点から、ファンベースに関するさまざまな疑問と答えをお届けします。
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