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- 秋山幸太
美容師歴14年目。現在はAgosto hairにてフリーランスとして活動中。一人営業で24時間営業サロンという形態で働きつつ複数美容メディアでwebライターとしても働くマルチワーカー。3児の父親でもあり理想のワークライフバランスを模索中。
こんにちは!「COMPANY」コラムニストの秋山です!普段は埼玉県越谷市という場所でフリーランスとして24時間営業で働いております。
そんな私ですが、つい先日休みを取り旅行先でギックリ腰になるという苦難を乗り越えました。鬼怒川の中心で助けを叫ぶ。
さて本題です。今回はカラーについて何かお伝えしようと思い筆を走らせることにしました。技術的なことやケミカル的なこと。何を伝えようかなと考えましたが、やはり″旬なテーマ″が良いかと。
というわけで本日は秋のトレンドヘアカラーってどんな感じ??をテーマに綴らせて頂きます。
・今年のトレンドヘアカラーが知りたい
・透明感のあるブラウンの作り方を知りたい
・ブリーチコントロールに不安を感じる
・メニュー提案の引き出しを増やしたい
という方にオススメの内容となっております。
それでは是非最後までお付き合い下さい!
トレンドカラーってどうやって決まるの?
さて、今期のトレンドカラー発表!の前に、トレンドのヘアカラーってどうやって決めてるの?というギモンについて触れていきましょう。
トレンドカラーを決めているのは″インターカラー″という民間団体が2年も前から決めているそうです。つまり今年のトレンドカラーは2020年に決まっていたのですね。
これはファッション業界やアパレル業界でのトレンドカラーのこと。しかし、インターカラーで決められたトレンドカラーとヘアカラーのトレンドとは深く関連してると言えます。
トレンドカラーをそのままヘアカラーに落とし込む場合もあります。ピンクがトレンドカラーならヘアカラーもピンク系。それだけでなく、トレンドカラーを際立たせる為のヘアカラーを流行色にしている場合もあるのです。
例えばピンク系のファッションを映えさせる為にヘアカラーはベージュ系を推したりという感じです。
ヘアカラーの場合どこかの団体やサロンからこの色を流行らそうなんて通達は来ません。ただ、影響力のある美容師さんやサロンが売り出している色を参考にする美容師も多い為、結果的に流行るということはあるかもしれませんね。
美容業界として決まった方向性で、トレンドのヘアカラーを決めるということはありませんが、個人やサロンでお客様に向け今期はこの色がオススメですよ!と発信していくことで、結果的に周りのお客様の中で流行っていくという流れはあります。
2022年秋冬のトレンドカラーは?
今年のトレンドカラーがいくつかある中で僕が注目しているのは″ブラウン系カラー″です。ただの茶色ではなく透明感のあるブラウン系に注目しています。名前で言うと、チョコレートブラウンとか、ラテブラウンとか美味しそうな名前のやつですね。
2022年のトレンドカラーというのも実は基本的に1色ではありません。パープルやピンク、ロイヤルブルーなど様々な色があげられます。
そういった様々なファッションのカラーに似合わせることが可能なのもブラウン系カラーの特徴です。
例えば、パープル系のファッションなら深みのあるチョコレートブラウン。ロイヤルブルー系ならグレージュのような赤みの少ないくすみ感のあるブラウンというように。
ここまでにいくつかの3つのキーワードが出てきましたね。
・深み
・透明感
・くすみ
この3つのポイントを押さえれば上品でこなれ感のあるブラウンを思うがままに操ることができます。この3つのポイントを上手に押さえるコツって何だろう?
ズバリ!″ベースメイク″です!!
ヘアカラーにおいてベースメイクとはダブルカラーのこと。
最初のカラーで明るいベースにしてから濃いブラウン系でオンカラーをしても、深みの中に透明感が出ます。そして、モノトーン系や寒色系をミックスする事でくすみ感のある色合いに調節できるのです。
透明感のあるブラウンってどうやってつくるの?
それでは早速透明感のあるブラウンの作り方をお伝えします!透明感を出す為に大事なのはベースメイクであるということはお伝えしましたね。
最も極端なベースメイクはブリーチをして17レベル以上まで明るくしてしまう事です。しかし、そんな風に染めることが出来る方は少ないですよね。
最終的に仕上げたい色味にもよりますが、14〜15レベルまで明るく出来れば透明感のあるカラーが表現できます。まずはベースメイクでこの明るさまで整えましょう!
15レベル程度の明るさならライトナーで対応も出来るのですが、僕のオススメはクリア剤とブリーチをMIXさせるやり方がオススメです!
オススメのポイントは3つ
・ブリーチを使うことでライトナーよりもメラニンを削ってくれやすい。(結果的に明るくなりやすい)
・クリア剤をMIXすることでダメージをかなり抑えられる。
・髪の状態やダメージレベルに合わせて薬剤の強さを調整出来る。
薬剤の作り方はクリアとブリーチ2:1にオキシ6%2倍。この配合で髪質にもよりますが15レベル前後になります。(いきなり実践する前に毛束で試して下さい)
クリアに対してブリーチが半分でもブリーチ剤に含まれる過硫酸塩がメラニンをしっかりと削ってくれます。
しかしブリーチを使う割にライトナー使用時とダメージレベルは変わりません。元々のダメージレベルなどにもよりますが、この配合で染めたあと縮毛矯正やパーマをしても切れることはありませんでした。
髪質や施術履歴に合わせ、クリアとブリーチの比率を変えることで、強弱をコントロール出来るのもメリットの一つと言えます。
あとは目指す色味を調合してオンカラーで調整するだけ!オンカラーの明度は色味やアンダーレベルにもよりますが6トーンから7トーンで設定することをオススメ致します。
そうすることで、深みのある色合いが再現できますし、色持ちと退色後明るく戻り過ぎることを防げます。是非お試し下さい!
今回はトレンドヘアカラーとオススメトレンドヘアカラーの作り方についてお話しさせて頂きました!
ブラウン系カラーは幅広い年代や女性像にも対応出来る為薦めやすく受け入れてもらいやすい。ベースメイクを施す事でありきたりな仕上がりとは違い他との差別化も出来ます。
ベースメイクという施術は、メニュー提案の引き出しの一つにもなり単価アップも見込める、今後定番となっていく技術になってくると思っております。
まずはウィッグや、モデルなどで練習しあなたなりの黄金レシピを発見してもらえればと思います!最後までお読み頂きありがとうございました!
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美容師歴14年目。現在はAgosto hairにてフリーランスとして活動中。 一人営業で24時間営業サロンという形態で働きつつ複数美容メディアでwebライターとしても働くマルチワーカー。 3児の父親でもあり理想のワークライフバランスを模索中。