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こんにちは。Fan.rayの河原です。
今回のコラムでは、美容室の出店シリーズとして、物件選びのチェックポイントについてお話します。
物件選びが初めての方でも分かりやすいよう、テナントの探し方や必ず押さえたいチェックポイントを解説しています。
「長く経営できるサロンに出会いたい!」という人はぜひお読みいただければと思います!
- 河原恭平
高単価サロンに5年勤めた後、横浜のサロンでフリーランスとして活動。その後、知人の紹介がきっかけとなり、雇われ店長として東京都町田市でサロンの立ち上げに携わる。現在は経営とサロンワークを手がける。2022年4月、共同経営で2店舗目となるFan.rayをオープン。
物件を決めるまでの流れ
1. 候補のテナント物件を探す
まずはテナント物件(事業として可能な物件)を探します。
テナント用の不動産サイトから探すことができます。
出店エリアが決まっている場合、そのエリア内のテナント物件も扱ってる不動産屋に足を運んで希望内容を伝え、条件に合う物件が見つかり次第、連絡もらえるようにしてました。
参考として、僕の場合は2つの条件を重視しました。
1. 1号店が町田駅なので、同じ町田駅で駅から徒歩7分以内であること
→ 1号店の異動したスタッフのお客様も来店しやすいため。
2. 大通り沿いであること
→お客様がマップを見て、探しやすい場所が良かったため。
自分のお客様が足を運んでくれそうな場所を見つけたら問い合わせします。
ここで注意したいのは、問い合わせのタイミングで必ず【美容室の利用は可能ですか?】と確認することです。
既に別の階のテナントに美容室があると競合他社はお断りされるケースがあります。
また、美容室の場合は内装工事で建物を色々いじってしまうことが多いので、NOと言う不動産オーナーもいます。
2. 内見予約をする
美容室が出店可能だとわかったら内見予約をしましょう。
自分の足を運んで、駅からの道のりや建物の外観、周りのテナントをチェックしてください。
美容室の出店には、以下が必要になるケースがほとんどなので、内見時にチェックしておくことをおすすめします。
【内見時のチェックポイント】
1. ガスの引き込みがあるか
2. 水道管、排水管の引き込みがあるか
3. 水道管の口径が20mm以上あるか
4. 排水管の口径は60~75mm以上あるか
5. 電気容量(セット面に応じて)
3. については、築年数が古いと小さいことがあります。
1回目の内見が済んだら、すぐに美容室の取り扱いのある内装業者に連絡し、また一緒に内見して見積書を出してもらうとその後スムーズです。
3. 初期費用の確認をする
テナント物件の初期費用は、主に前払い家賃・保証金・礼金・仲介手数料・管理費がかかります。
保証金は家賃6か月分がかかるケースが多いので、ざっくり計算は家賃10か月分ぐらいが初期費用の目安となります。
(もちろん、もっとかかる場合もありますので、あくまで参考程度に考えてください)
ちなみに、テナントの初期費用は支払えるぐらい貯金があったほうが融資も通りやすくなるそうです。
ここまで問題なく進んだら、いよいよ契約に進み、審査終了後に物件が決まります。
実例
僕の場合は、1店舗目が居抜き物件、2店舗目が事務所仕様の場所を美容室にしました。
Before
ただの事務所が、
After
こんなおしゃれな空間になりました。
いい場所があっても審査が通らないと他にとられちゃう……なんてよくあることです。
「事務所仕様の場所じゃ、美容室は無理だな」と諦めず、条件さえ揃っていたら、ぜひ積極的にアプローチしてみましょう。
最後に
理想の物件に出会うのは、実はなかなか難しいものです。
良い物件があっても、すぐに掲載終了してしまったり、逆に残ってると「何か裏があるのかも?」と警戒してしまったり……。
実は僕も毎日物件をチェックして、決まるまでに約1年半かかりました……!
いい場所の物件は業種問わず人気なので、出遅れるとすぐ無くなってしまいますが、慎重に選んで長く経営できるサロンを作っていきましょう。
次回、居抜きでの物件選びについて詳しくお話ししたいと思います。
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Writer この記事を書いた人
高単価サロンに5年勤めた後、横浜のサロンでフリーランスとして活動。 その後、知人の紹介がきっかけとなり、雇われ店長として東京都町田市でサロンの立ち上げに携わる。 現在は経営とサロンワークを手がける。2022年4月、共同経営で2店舗目となるサロン、Fan.rayをオープン。